ハスカップを知っていますか?

ハスカップって知っていますか?
学名スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木、
ハシカプ (アイヌ語)
主にロシアと中国国境、シベリア、
北海道内では、主に勇払原野に自生する。
近年は地球温暖化等の影響で生息域が北上し道北での生産が増えている。
本州以南では高山植物として知られる。
日本生息の起源は、遠くシベリアバイカル湖周辺などから、渡り鳥が飛来し、
ハスカップの種子を運んだとされている。
古来からアイヌ民族は、不老長寿等の薬として使用していたが、
現在、ハスカップの栽培は難しく、場所と気温に制約を受ける事と、
果実が柔らかく、収穫と生の保存が難しいので、
流通量が少なく貴重な果実の一つである。
特徴として、2つの花で1つの実がなる。
現在、ハスカップの果実にはポリフェノールの一つで、
抗酸化作用(酸化を防ぐ)があるアントシアニンの含有量が
豊富で、その種類の一つシアニジン(特に抗酸化作用が強い)の
含有量が多いことから、目などの健康に良いとされている。
果実の中でハスカップの実の赤い色素には、他には見られないほどの
抗酸化作用の強いシアニジンが含まれていると言われています
100度C以下の加熱では抗酸化作用は低下しないと言われているので
ジャムなど加熱調理でも抗酸化作用は失われない
他に、実にはビタミンC、アントシアニン、カルシウム
などが豊富に含まれる。
味はブルベリーに似ているが、中には苦味のあるものがあり
ハスカップ株(系統)により、苦い果実をつける木があるので、
今までは排除してきたが、
最近の研究によると、苦味成分の中に、薬用作用のある
イリノイド配糖体である
7-ketologaninおよびLogaaninの存在が推定されており、
今後の研究に期待がもたれている。
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